カチオン電着塗装の見積もり時に必要な情報とは?

1章:見積もり前に準備すべき必須情報

● 図面の提出が必要な理由とポイント
カチオン電着塗装の見積もりを依頼する際、最も重要な資料が図面です。図面には寸法・形状・材質・塗装範囲・重量などの基本情報が詰まっており、これらを正確に把握できなければ、適正な費用算出ができません。特にカチオン電着塗装は、細かな凹部や複雑形状まで塗膜が流れ込みやすい特性や塗装ラインの違いによる重量規制があるため、断面図を含む詳細図面の有無が塗装工程の組み立てに直結します。
また、図面に膜厚指定がある場合、そのまま工程や塗装条件を調整する必要があります。指定がない場合は、一般的な膜厚での見積もりが基本となりますが、用途によって最適値が異なるため、目的と合わせて伝えておくとスムーズです。
● 仕掛け穴(治具穴)が重要な理由
カチオン電着塗装では、製品を電着槽に浸漬するため、治具で吊り下げる必要があります。このとき使用するのが「仕掛け穴(治具穴)」です。
仕掛け穴の位置は、電流の流れ方やムラの発生、塗膜の厚みなどに影響するため、見積もり段階からしっかりと共有したいポイントになります。
もし「この穴を治具に使ってほしい」「この部分は使わないでほしい」といった明確な希望がある場合は、必ず事前に伝えることが重要です。
特に外観として目立つ部分・機能部位・寸法精度がシビアな箇所などは、治具穴に使用すると跡が残ったり、加工後に不具合へつながる可能性があるため、避けたい箇所があれば早めに申告することでトラブルが防げます。
● ロット数量・納期・用途の共有が必要な理由
見積もりには製品の数量情報も必須です。ロット数によって治具の準備数やラインの稼働計画が変わるため、数量が曖昧だと見積もり金額も不確定になります。
また、試作と量産では条件が大きく異なり、量産では治具設計や段取りの最適化によってコストが変わる場合があります。
納期も重要な要素で、塗装ラインの稼働状況によっては調整が必要になるため、希望納期が早めにわかっているほど、提案できる選択肢は広がります。
さらに、製品が使用される環境(屋内/屋外、高温多湿、塩害など)や要求性能(防錆重視、外観重視、後工程の有無)を伝えることで、必要な下処理や膜厚設定の提案が可能になります。
● 情報を揃えることで得られるメリット
これらの情報を見積もり前に整理しておくことで、塗装会社側の判断が早くなり、余計な往復確認の手間を省くことができます。
結果として、見積もり精度が高まり、工程トラブルの削減、コストの適正化といったメリットにつながります。
2章:スムーズな見積もり取得のためのチェックリスト

● 図面で見落としやすいポイントを確認する
カチオン電着塗装の見積もりでは、図面が正確であるほど回答の精度が高まります。しかし、図面に記載していても依頼者自身が気づかず、塗装会社との認識がずれるケースが少なくありません。特に注意したいのは、複雑形状の部品や、深い溝・凹部・裏側の空洞など、塗料の入り方に影響する部分です。
カチオン電着塗装は「塗料が入り込みやすい」メリットがある反面、想定以上に塗膜が付くことで寸法変化が発生する可能性もあります。そのため、干渉部位や機能部には膜厚の影響がないかを事前に確認しておくと安心です。
図面は、外形・断面・詳細など複数の角度で確認できる状態が望ましく、可能であれば3Dデータを併せて提出することで、より正確な判断ができ、見積もりの精度向上に繋がります。
● 使用してほしくない部分を正確に伝える
カチオン電着塗装では、製品を吊るすための治具が必須となるため、仕掛け穴(治具穴)の位置は非常に重要です。しかし、依頼者が「ここは使ってほしくない」と思っていても、伝え忘れにより塗装後に治具跡が残り、やり直しや追加費用につながるケースがあります。
特に避けるべき部位として多いのは以下のような箇所です。
・外観として目立つ表面
・寸法精度が必要な穴や面
・気密性・シール性を必要とする接触部
・メス側のネジ部、嵌合部など
こうした箇所を使ってほしくない場合は、図面に直接指示を書き込む、PDFにマーキングする、専用資料を添付するといった方法で、明確に伝えることが重要です。曖昧な説明では認識がずれる可能性があるため、具体的な部位を指示することでトラブルを未然に防げます。
● 試作と量産で条件が異なる点を押さえる
見積もり依頼の段階で、「試作なのか量産なのか」を明確に伝えることも非常に重要です。同じ形状でも、試作では治具を簡易的に作成して対応することが多く、コストやリードタイムが変わります。一方、量産では治具を専用設計することで作業効率や品質が安定するため、単価が下がるケースもあります。
また、試作段階で得られた結果をもとに、量産仕様が変更されることも多いため、「どの段階でどの仕様を確定するか」を共有しておくと、工程のズレや追加費用を防ぐことができます。見積もり時点で数量・頻度・将来的な量産計画を伝えることで、より適切な提案を受けられるようになります。
● 事前Q&Aでトラブルを防ぐためのチェックリスト
見積もり前に、以下のようなチェックを行っておくと、やり取りがスムーズになります。
・図面は最新で、寸法・材質・膜厚指定が明記されているか
・仕掛け穴の候補、または使ってほしくない部分を明確に伝えているか
・使用環境(屋外/屋内、湿度、温度、塩害など)を共有できているか
・生産数量・ロット・納期が明確か
・後工程(塗り重ね、組み立て)の有無を伝えているか
・処理前の前加工(洗浄・脱脂・リン酸亜鉛処理など)の希望があるか
このチェックリストを踏まえてから見積もりを依頼すると、塗装会社側の判断が早まり、不要な確認や差し戻しを防ぐことができます。
● 情報の整理が結果的にコスト削減につながる理由
見積もり前に必要情報を揃えることで、塗装会社は最適な工程を早期に判断できます。情報不足のまま依頼すると、後から治具の作り直しや工程変更が発生し、結果としてコスト増加につながることも珍しくありません。
逆に、事前にしっかりと情報共有ができていれば、最初から無駄のない工程構成が可能となり、品質の安定・納期短縮・コスト最適化のすべてにメリットが生まれます。
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